2010年08月24日
仙台夏の陣 真夏の純米・燗酒の会 ~真夏の“鶴”の饗宴~
流れに流れて遅くなってしまいましたが、
先日8月15日にエルパークにて開催された
「仙台夏の陣 真夏の純米・燗酒の会 ~真夏の“鶴”の饗宴~」
の様子をレポートしたいと思いますっ!
このイベントは上杉の池田酒店・池田さん主催による、
真夏の、しかも、お盆の真っ只中に、真っ昼間から集まって
燗酒と料理のマリアージュを楽しむという、変態的な企画です(^^;
※イベントの告知チラシは↓
http://ikesake.blog91.fc2.com/blog-entry-94.html
※昨年も開催された同イベントの様子は↓
http://yamada.da-te.jp/e198028.html
蔵元と料理人のマリアージュ、ということだけでも十分すごいのですが
池田さんの「今年はぜひ生産者も絡めてやりたい!」という思いにより、
蔵元と料理人に、生産者が新たに加わって、よりパワーアップしての
今年の開催となりました。
(しかも、蔵元も、広島「竹鶴」と、宮城「萩の鶴」の2つ!)
※ちなみに、山田は、一参加者としての参加だったのですが、
食・人交流サロンなどのつながりを通じて、生産者の方々への声がけなど
をお手伝いさせていただいたため、より主催者寄りの立ち位置になり、
結果、当日も裏方もお手伝いしちゃってました(^^;
さて、では、当日の様子をお伝えしますが、
すでに色んな方がブログに書いているので
ちょっと裏方視点も入れつつレポしてみたいと思います☆
会は11時半からのスタートですが、会場準備などがあるので、
スタッフの人たちは9時にエルパークに集合です。
↑は食のアトリエ(調理実習室)。
ここで料理人さんたちが調理・配膳の準備などを行います。
↓は、本会場である和室。
座布団やテーブルを並べて、素早く会場のセッティング。
(準備スタートが遅れ、ちょっとアセアセ。。。)
蔵元のお二人と、お燗番のお二人が揃ったところで
池田さんとの打ち合わせが始まり、
そして、料理人さんの準備が出来次第、順次試食を行います。
(料理人さんから、料理の説明を受けながら)
どのお酒を、どの温度帯で合わせるかを即興で決めていくんです。
これがすごいですよね~。さすがプロの皆さんですね!
さて、なんとか準備が整ったところで、会が開始となります。
まずは主催者・池田さんからのご挨拶!
お盆の真っただ中に、参加者なんと40名超!
いやぁ、皆さん、相当の変態度合いですねっ(^^;
そして、この会のメインゲストである蔵元のお二人をご紹介。
広島「竹鶴」の敏夫さんと、宮城・栗原「萩の鶴」の曜平さんです。
(逆光のため、見えにくくてすいません。。。)
まずは日本酒セミナーということで
お二人からそれぞれ日本酒業界や、自社の酒づくりについて
30分ずつほどでお話をいただきました。
参加者の皆さん、真剣にメモされてましたね~。
ここら辺のセミナーの中身については僕が書くよりも
日本酒に詳しい方がすでにがっちり書いてますので
他の参加者の方のブログをぜひご覧ください(^^;
⇒「Myu's BAR」
⇒「おっかぁの食ネタ一直線」
⇒「一日一献」
ということで、日本酒セミナー終了後は、休憩をはさんで
いよいよマリアージュのスタートです!!!
手元には、池田さんのお父さん手書きよるお品書き。
これを見ただけで、ワクワクドキドキしちゃいますね~。
さぁ、では、一品目は、Gabu・山蔭さん。
「かぐや姫のリゾットサラダ仕立て」
こちらのお米は、白石・竹鶏ファームさんが
契約栽培で作ってもらっているお米「かぐや姫米」
を使って作っています。
いやぁ、いきなり、お料理とお酒の相性が
ズバっときましたね~。。。うま~い!!
萩の鶴・曜平さんからこの料理に合わせたお酒の説明があり、
(なぜ、この料理に、この酒のこの温度帯を合わせたか等)
食材については生産者として、竹鶏ファームのこせがれ、
志村竜生くんが説明をする、といった流れになります。
1品について、料理人、蔵元、生産者の3者が語る、
いやぁ、贅沢な構成ですね!!
さて、2品目は、
百人屋国分屋台・田口さんによる「パプリカ de 彩々豆腐」。
(田口さんは残念ながらお料理のみの参加)
これは、ふたば・氏家直子さん(岩出山)の無農薬&土耕で育てた
パプリカを使い、クリームチーズと合わせて作ったお豆腐です。
そして、一緒に出たのが、おなじみ、北仙台のしんさんによる
「氏家さんの小葱ひたし 竹鶏温玉蔵王ハーブ味噌と」
これには、涌谷・氏家農場さんの小ねぎと、
白石・竹鶏ファームさんの温泉卵、さらには、
鶏肉味噌には、蔵王・ひらきゅうさんのハーブが
使用されており、生産者てんこ盛りのすごい一品です!
さすが、とことん生産者の食材を使うあたりは
すべて現場を見ているしんさんならではですね~。
お料理も、小ねぎをそのまま食べて味わい、
温泉卵を絡めて味わい、ハーブ味噌をつけて味わい、
さらには、全部混ぜて味わいと、
ひと品で何度も美味しく食べさせるあたりも、
しんさんのならではの真骨頂ですね☆
このお料理には、竹鶴のお酒を合わせます。
こうやって、2つの蔵元が交互にお酒を合わせていきます。
そして、もちろん、この料理に関しても、
生産者からそれぞれ自己紹介&説明がありました。
氏家農場・氏家靖裕さん。
http://www.ujiie-farm.com/
竹鶏ファーム・志村竜生くん。
http://www.taketori-monogatari.com/
グリーンアトリエひらきゅう・平間拓也さん。
http://www.hirakyu.co.jp/
参加者の人たちも、お酒&お料理を楽しみながらも、
料理人&生産者のお話を聞いたり、
配られた資料に目を通したりと真剣ですね☆
蔵元さんや料理人さんは、
参加者のみなさんが料理を食べている間は、
席を回って歩き、参加者の方々との交流を深めます。
さて、では3品目は、
鉄板焼と創作料理のお店「HONA」の安藤さん。
(20代とまだ若い料理人さんです!)
「仙台野菜の冷やし鉢」
大崎市を中心にした若手生産者グループ「ふたば」の
野菜をふんだんに使った色鮮やかな一品。
あんかけに竹鶏ファームでとったダシを使っていて、
すごく優しく美味しいお味でした!
そして、ここで登場、ふたばのリーダー・佐藤さん。
http://www.futaba-farmers.com/web/
20代中心の若手生産者グループをまとめるアツい男です☆
では、一旦、裏方や会場の様子に目を向けて見てみましょう!
調理室では、
ナルコリンや、池田さんの奥さんが洗いものしたり、
しんさんが次のお料理の準備をしています。
そして、蔵王からわざわざ参加の佐々木シェフ!
いやぁ、やっぱり立ち姿がサマになってますね~。
本会場脇の小部屋では、
お燗番サポート・陸女寿司のあきこさんがお酒の準備中。
着物姿がこれまたステキです☆
池田さん、曜平さんは、参加者の様子を気にしつつ、
とりあえず、ピース!(^^)v
参加者の方々は、
お料理の合間には、席も適度に移動しつつ、
参加者同士の交流も図ってましたね。
おっかぁは、おニューのカメラでウッフン♪
参加者同士でカメラを見せ合ったりしてる姿も
和気あいあいとしてて、いいですね!
さぁ、ではお料理の方に戻りますね!
4品目は、蔵王から参加の、アトリエデリス・佐々木シェフ。
「地域の食材を背負って発信するのが私の使命です」と語る、
蔵王の食・蔵王の地域の中核的存在です。
そんな佐々木シェフが作ったお料理は、
「漢方和牛のラグー風味 ニンニクピューレソース」
サラリと舌で溶ける脂が特徴の漢方牛と、
他の食材から出るダシが絡んだソースはまさに絶品!
ソースを惜しみながら、舐めるように食べちゃいました(^^;
そして、漢方牛といったら、この人がしゃべります!
ダイチ・鈴木さん。
http://www.kanpogyu-daichi.co.jp/index.html
自身の食材・漢方牛にとことん惚れ込んだ鈴木さんの語りは
聞く人をものすごくひきつけるんですよね~。
そして、5品目は、ふたたび、北仙台・しんさんが登板。
「ホヤの冷や汁 白石もろきゅうりとかぐや姫を添えて」
いやぁ、ホヤの冷や汁というのは、ほとんどの参加者の人が
初めての体験だったのではないでしょうか。
ものすごく深みのある味で、なんとも口では表現が
できませんね~。。。もう、これ、めちゃくちゃ美味しい!
ほやオヤジこと、三陸オーシャン・木村さんも、
さすがにこの料理には驚きを隠せなかったようですね☆
http://www.sanrikuocean.com/
↑の笑顔で、ほやについてお話をされてました(^^
さて、ホヤも注目ですが、このきゅうりにも要注目です!
白石が日本一の生産量を誇るもろきゅうりの生産者、
キューリ歩人こと、大庭さん!
http://ameblo.jp/delsoul1208/
水分が重要なきゅうりとのことで、このきゅうりは
当日の朝獲りしたものを使用してましたっ。
一旦、きゅうりを半分から折って、その断面を
もう一度合わせてください、とキューリ歩人。
すると、あら不思議。
きゅうりがピタリとくっつきます!!
これは、新鮮で水分を豊富に含んだきゅうりだからこそ
できる技なんだそうです。
キューリ歩人のプレゼン力も素晴らしいですね~。
このほやの冷や汁の中に、かぐや姫のプチ焼おにぎりを入れ
まさに冷や汁のように食べてもよし、と。
しんさん、アッパレ☆
さぁ、最後、6品目は、なんと鳴子から来ました!
「ビックスター鳴子味庵」のナルコリン☆
「蔵王ハーブミントのパンナコッタ 岩出山トマトシロップ漬け」
平間さんのミントを使って爽やかに、かつ、色鮮やかに☆
これも生産者の食材を取り入れた素晴らしい一品でしたね。
ぜひ鳴子味庵の定番にも入れてほしいです(^^
ナルコリンには、朝早く鳴子から出てきてもらって、
非常に大活躍していただきました。
この会としても、仙台の料理人だけでなく、
蔵王の佐々木シェフ、鳴子のナルコリンの参加があり
その意味でもとても広がりがあったように思いますね!
お燗番をつとめていただいた、一心加減燗のトモさん。
絶妙のタイミングで、確かな温度帯で燗をつける人がいて
こその今回の会なのでありますっ!!
(長い時間、おつかれさまでした!)
ということで、長い時間にわたって開催されたこの会も
以上で終了です!
最後に、料理人さん&生産者さん&蔵元さんをご紹介!
蔵元、料理人、生産者の3者のコラボレーションがあり、そして、
それを楽しみつつ、その楽しみを伝えていく参加者がいて、
非常に良い場が生まれていた気がしますね。
今回のこのイベントは、宮城の食の素晴らしさを発信する、
という意味でも新しいスタイルのイベントとしての可能性を
見せてくれたのかなぁと思いました。
来年以降もぜひ継続&発展していってほしいですねっ。
(僕もできる限りお手伝いをしていきたいです☆)
参加された皆さん、どうもありがとうございました!!
今回の様子は色んな方がブログに書いてくれてますので
ぜひぜひそちらも読んでみてくださいっ!
(色んな人の視点でのレポがあるのは素晴らしいですね!)
http://blog.livedoor.jp/usagi0125/archives/50672932.html
http://my-sweet-memory.blog.so-net.ne.jp/2010-08-16
http://hirakyu.exblog.jp/11750171/
http://blog.livedoor.jp/hinomarudannzi/archives/51754644.html
※他のブログレポも見つけたら、随時更新していきます☆
Posted by やまだ@宮城 at
06:43
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