2010年05月17日
「旬の葉せりを楽しむ会」開催レポ
先週土曜日のお昼過ぎから、北仙台「しん」さんにて
旧河北町の「旬の葉せりを楽しむ会」を開催したので
その様子をレポートしますっ!
河北町の葉せりについては、先日その生産現場を
見に行った様子をレポートしましたが
葉せり(春せり)は、あまり知られてはいないけど
とても興味深い食材なので取り上げないわけにはいかない!
ということで急きょ開催が決定したんです。
◎しんさんと行く、旧河北町の「春せり(葉せり)」
http://yamada.da-te.jp/e326347.html
また、この宮城の食材をテーマにした会は、
しんさんと、池田酒店・池田さん、そして僕の3人で
一緒に開催しているものでして、2月末に開催した
「わかめ」の会に続き、第2弾になります。
◎旬の生わかめを楽しむ会
http://yamada.da-te.jp/e298041.html
http://yamada.da-te.jp/e299181.html
↑にも書いてますが、会のコンセプトとしては、下記の2点。
◎宮城の隠れた食材や、宮城の食材が持っている
あまり知られていない価値にスポットをあてる!
・・・宮城の特産、伝統野菜といった食材、食材が持つ旬、
生産者のこだわり・思い、生産方法、歴史・ストーリーなど。
◎美味しく食べながら、その食材の意味を伝える!
・・・ただ、食べるだけでなく、料理人と、料理が作る料理という
媒介を通じて、その食材が持つ情報・価値などの意味を
知りながら食べるという新しいスタイル。
(さらには、宮城の純米酒との相性を楽しみながら☆)
と、前置きが長くなりましたが、当日の様子をご紹介します。
まずは、しんさんも、池田さんもお忙しい2人なので
当日も朝からバタバタと準備を始めます。
↑本番当日に新しい器材を取り出しはじめるしんさん。
(説明書書きを読みながら作業してました ^^;)
こちらは、池田酒店・池田さん。
朝から配達を済ませて元気にかけつけてくれました!
(ちょっとカメラ目線で ^^)
看板を作成し、なんとか開場準備完了。
12時半開場、13時からのスタートで開催しました。
今回も急なトライアルでの開催ということで
これまでのおつながりの中から個別にお声がけさせてもらい
忙しい中にも関わらず8名の方にご参加いただきました。
旅館・ホテル、ライター、ハーブ苗生産者、グルメブロガーなどなど
今回も食に関わりの深い方々にお集まりいただけました。
(みなさん、本当にありがとうございました)
こちらが今回のお品書きになります。
葉せりを主役にした見事な葉せりづくしのコースです☆
まずは、乾杯も兼ねての一品目。
苦労して搾った「葉せりでヨーグルト甘酒」。
濃厚で、これをつまみにお酒が飲めそうな一品です(^^
葉せりの緑もうっすらとキレイですね。
続いて2品目は、しんさんらしい「野菜のお造り」。
野菜そのものの美味しさを楽しめる一品です。
葉せりはそのまま生のものを細かく刻んで
塩でもみこんでゴマ油をたらしてあります。
この食べ方はシンプルで家庭でもできそうです。
料理の準備で忙しいながらも、
カウンターの向こう側から色々と説明をしてもらいました。
料理と一緒に楽しんでもらうのは、
葉せりに合わせた池田さんチョイスの日本酒。
前回と同様に、3種類の日本酒を新聞紙でブラインドし、
冷・温燗の2種類の温度帯でそれぞれ飲み比べ。
2種類は宮城のお酒、あえて1種類は県外のお酒をチョイスし
その違いを自分の舌で感じてもらいます。
ブラインドするのは、先入観なく、お酒とお料理の相性、
自分の好みを感じてもらたい、という池田さん思いからなんです。
みなさん真剣に色々と飲み比べしてましたねー。
さて、3品目は、「仙台麩と小揚でひとくちピッツァ」。
仙台麩と厚揚げを下地に、2種類の味が楽しめます。
せりは下の部分と葉の部分をを刻んで載せていますね。
いやぁ、、、これ美味しかったなぁ。。
しんさんにもカウンターから出てきてもらって
色々とお料理や葉せりの説明をしてもらいます。
普段のお店の営業だと中々ここまではできませんが
こういう会であれば、そういうのが可能になるんですね。
(でも、もっともっと話をしてほしいんですけどね~ ^^)
ただ食べるだけでなく、葉せりについてもお勉強。
この日は、現場で葉せりの普及・PRの仕事をされている
専門家の伊藤さんにもご参加いただけたので
資料などを元にして、たくさんお話いただけました!
(伊藤さん、本当に色々とありがとうございました!)
ただ一方的に話を聞くだけでなく、参加者同士で
色々意見を交わせるのがまた楽しく有意義なんですよね。
おかげさまでだいぶ話も盛り上がってました☆
さぁ、そして、この日のメインです!!
「葉せりと、天然せりのしゃぶしゃぶ食べ比べ」。
鬼首の天然せりがたまたま入荷したので
河北の葉せりと食べ比べをすることができましたっ。
ダシは、河北町のフランス鴨と、
葉せりの根っこに近い部分からとります。
葉せりというと、葉の部分が美味しいような印象も受けますが
本当は根っこに近い下の方が美味しく、良いダシが出るそうです。
葉せりも、部位ごとに切り分けて
それぞれの食感・味を比べられるようにしてあります。
しゃぶしゃぶはカウンターに鍋を並べてスタンディングで(^^
カウンターだと、自由に動きながら食べれるし
より近くしんさんと対話できるのがまたいいんですね。
葉せりは、フレッシュで冬の根せりより柔らかいので
本当に「しゃぶしゃぶ」くらいの短い時間で食べれます。
やっぱり、葉せりの良さが一番活きるのは
このしゃぶしゃぶでしょうかね。
葉せり特有の柔らかさと香りの良さがよく分かります。
葉せりは茎に空洞があるので、それがシャキシャキとした
食感の良さにもつながっているんでしょうね。
スタンディングで食べているので、
いたるところで会話が弾むのもまた楽しさがあります。
さて、しゃぶしゃぶ後に、雑炊の準備しているところで
池田さんからブラインドした日本酒の中身を発表!
この時間もかなり盛り上がってました(^^
やはりみなさん色々と好みに違いがあったようですね。
さぁ、雑炊もできました!!
せりのしゃぶしゃぶから出たダシと、
最後に上に添えるシャキシャキした葉せりがマッチして
これは本当に美味しいですね。。。(><)。
雑炊の付け合せに、葉せりの辛子漬、塩粕漬と、
あと、メニューにないもう一品。せりの松前漬も出ました。
これまた葉せりの食感が絶妙に合ってましたね!
ということで、予定を大幅にオーバーして4時に終了。
葉せりというあまり知られていなかった食材にスポットをあて
その美味しさを料理として引き出し、かつ、その食材の持つ
意味を伝えながら楽しんでもらいたい。
そのコンセプトがある程度は達成できたように思いますね。
本当はもっと知られるべき価値ある食材なので
今後もその普及・PRをなんとかしていきたいですね。
ここ1、2年くらいで、冬の根せりを使ったせりしゃぶは、
だいぶ仙台・宮城で普及してきたので、それと合わせて
春の葉せりもPRしていけたら宮城としての食の新たな
魅力になっていけるような気がしますね。
来年は、上手く時期を合わせて、
その二つの食べ比べなんかもぜひやってみたいですね!
ちなみに、葉せりを食べてみたくなったという方は、
道の駅「上品の郷」に行ってみるか、もしくは、なんと
五橋の三陸おさかな倶楽部でも扱っているそうなので
ぜひ買いに行ってみてくださいっ。
(5月下旬まではたぶん出ているかと思います)
Posted by やまだ@宮城 at
07:01
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